時代の移り変わりの中で出社をせずに自宅で仕事をする、所謂在宅勤務を取り入れる企業が増加傾向にあります。
在宅勤務にはメリットも多い反面、デメリットになる部分もいくつかあり、その一つがコミュニケーションの取りづらさです。

IT系は複数の人間がチームを組んで一つの案件に取り組むケースも多く、スムーズに業務を進める上で定期的な情報共有が必要となります。
通常の勤務であれば同じ社内にいることで簡単に話をすることが可能です。

一方で在宅勤務の場合はインターネット、もしくは電話を利用して連絡を取らなければいけないため、タイムロスが生じることもあります。
相手の状況次第では自分が希望するタイミングで話ができずにストレスが溜まってしまうケースも少なくありません。
在宅勤務を行う場合、事前に連絡を取り合う時間を決めるなどお互いのスケジュールを確認しておくことが必要です。

もう一つの問題点として挙げられるのが環境の違いによる集中力の欠如です。
家族と一緒に住んでいる場合、家族がたてる生活音に集中力が途切れてしまうことがあります。
特に小さい子供がいる場合は、声を掛けられて集中できないこともあるでしょう。
スペースを分けるなど、家族がいても案件に集中できる工夫を凝らすことが大切です。

また、たとえ1人で生活していたとしても、自宅はプライベートを過ごす場所でもあるため、会社と違って気持ちが緩みがちになります。
周りに雑誌やテレビなど娯楽に繋がる物があることでつい休憩時間を長めに取ってしまう、予定より早めに切り上げてしまうという人もいるのです。
周囲に同僚や上司がいる会社のような緊張感がないことで集中力を持続させるのが難しいのが実情です。
在宅勤務をする時は、周りに余計な物を置かない、雑音が入らないといった仕事だけに集中できる環境を作ることが重要となります。